日本テリア 　(Japanese Terrier)

by TATA BOX（東京都　青梅市／岩田）

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目次

• 環境　・・・飼う場所について気をつけること。
• トイレ　・・・室内で飼うにはトイレトレーニングが不可欠です。
• 手入れ　・・・体を清潔にしましょう。
• 食事　・・・ドッグフード以外は与えないように。
• 運動　・・・走れるなら室内だけでも十分。
• 健康　・・・かかりつけの獣医さんを決めましょう。
• 赤ちゃんとの同居

環境

• 毛が短かく寒さに弱いので室内で飼ってください。
• 人通りの少ないところ、うるさくない片隅に巣箱（ベッド）を置いて下さい。巣箱の大きさは一辺が６０ｃｍくらいで、犬がのびのびと手足を伸ばせるくらいの大きさがよいでしょう。少し高さがあって、中が独立した部屋になると落ち着きます。出入り用の切れ込みがあるとよいと思います。素材は木でも段ボールでも構いません。プラスチックより天然物を好むようです。中にぼろ切れを入れますが、毛布が大好きです。
• 冬場は巣箱に犬用のヒーターを入れてください。ヒーターは犬の雑誌（愛犬の友など）の広告欄を見ると掲載されています。家ではアキレスの大型のもの（５０ｃｍ×５５ｃｍ）を使っています。
• ひなたぼっこが好きです。できるだけ日の当たる明るい部屋で飼育してください。ひなたぼっこのできるベランダや縁側があるとベストです。天気の良い日は日光に当ててください。

トイレ

• きれい好きなので，トイレの新聞紙やペットシートは頻繁に換えてください。一度トイレをするとその周辺にはしません。
• 新聞紙のトイレは便利です。第一に経済的であること。うちの犬は新聞紙を踏んだ時の音やインクのにおいでトイレだと判断するようです。とくに、旅行したとき、新聞紙はたいていの家にありますから、特にトイレ用の容器やペットシートを用意する必要がありません。ただし、新聞紙は吸水があまりよくありませんので、おしっこの場合、足についてしまうことが欠点です。そのまま畳の上に・・となると不潔です。できるだけ大きく（新聞の見開きを２つ並べるくらい）作りましょう。
• トイレの場所は巣箱から離れた部屋の隅がよいようです。
• オスを室内飼いにする場合、どの犬種でもそうですが、臭い付け行動（マーキング）が問題となります。一般にはオスが足をあげておしっこをするまでに（生後６ヶ月から８ヶ月）去勢すると、メスのようにしゃがんだままでおしっこをし、また、穏やかな性格が保たれるそうです。

これなんだ？

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手入れ

• 毛が短いのであまり手入れの必要がありません。毛は抜けてもカーペットや衣類に絡むことなく、掃除機で簡単に掃除できます。
• ３日に１度くらいのブラッシング，２週間に１度くらいのシャンプーでほとんど臭いません。
• 爪きり・・・爪は２週間に１回くらいは切ってあげてください。とくに、外での運動が減る冬は伸び気味になります。嫌がるので、１人が抱っこして押さえ、もう一人が切ります。赤い芯の分を切ると出血しますので注意してください。切ってしまったときは消毒を忘れずに。嫌がって手におえない場合は獣医さんに頼むとよいでしょう。１回１０００円くらいです。
• 耳掃除・・・外耳炎は耳が大きく、垂れた犬に多い病気です。日本テリアの耳は垂れてはいませんが、時々掃除をしましょう。湿らせた綿棒でそっと拭いてあげます。耳垢が多いとき、痒がるとき(頻繁に耳を後ろ足で掻くとき)は週に１〜２回、耳垢がなくなるまで掃除を続けます。ひどいときは獣医さんに相談しましょう。薬を処方してもらえると思います。

二人で散歩。

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食事

• 栄養バランスのいいドライのドッグフードを主食として与えましょう。食欲を増進するために缶詰のフードや肉とあまりにおいのない野菜（キャベツや白菜など）を細かく刻んで煮たものを少量加えてもよいでしょう。生後６ヶ月くらいまでは１日３回、その後は１日２回でＯＫです。
• 水は毎日換えてあげてください。
• おやつなど
  • お菓子などをあげるとドッグフードを食べなくなります。欲しがってもあげない方がよいと思います。
  • 犬は堅い肉でも丸飲みにする傾向があります。牛の筋や大きな骨などはあげない方がよいでしょう。うちの犬は一度乾燥した牛の筋を丸飲みにしてのどを詰まらせたことがあります。
  • 牛乳は下痢を起こすと言われていますが日本テリアは大丈夫な犬が多いようです。
  • タマネギやネギは中毒を起こすので与えないようにしましょう。

運動

• 基本的には室内で走りまわれれば運動は十分と思います。走るのが大好きです。長い廊下がある場合はボールで遊んでやってください。ただ、フローリングの床は関節を痛めます。激しい運動はカーペットの上か、地面の上で行ってください。
• 春から秋は，１日２０分くらい公園で遊ばせるとよいでしょう。
• 夏の散歩は早朝や夕方の涼しい時にしてください。
• 冬場の散歩は暖かい日中がよいようです。寒い日、風の強い日は，外に出るのを嫌がるので，室内でボールなどで遊んであげてください。

公園で思いっきり走り回るのはきもちいいっ！。

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健康

• できるだけかかりつけの獣医さんを決めてあげてください。いい獣医さんは
  • 病院が清潔です。
  • 評判がいいです。
  • 質問に丁寧に答えてくれます。
  • 診察料がべらぼうに高いというようなことはありません。
  • でもやっぱり、近くの獣医さんがベストです。ちょっと散歩に行くくらいの距離が無難です。事故や急病の時、車で１時間もかかるようでは犬の命に関わります。
• まず、最初にお世話になるのは予防接種です。犬にとって恐ろしいいくつかの病気は予防接種により防ぐことができます。
  • 予防接種に用いるワクチンは毒力を弱めたウイルスや不活化（殺した）ウイルスや細菌が入っています。
  • 子犬が家にきてすぐはストレスにより体の抵抗力が弱まっていることがあるので予防接種は、子犬が家になれる１週間くらい後がよいでしょう。犬が予防接種によって十分な免疫を獲得でき、また、ワクチンのために病気になったりすることがないように、健康なときに接種を受けさせましょう。
  • ペットショップから購入した場合（日本テリアの場合はほとんどないと思いますが）、ワクチンを打ったかどうか確認しましょう。打った場合、どんな病気に対するワクチンを打ったか、証明書がもらえるはずです。
  • その後は１年に１回打てばワクチンの効果が続きます。
  • 狂犬病ワクチンは集団で接種しますが、獣医さんでも打てます。
• 次にお世話になるのはフィラリアです。 フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫です。ですから、蚊の発生する頃に予防薬を飲ませる必要があります。最初のワクチンの時に獣医さんに質問して、いつから飲ませるか指示を受けましょう。
• 腸内に寄生する寄生虫（回虫など）
  • 寄生虫は散歩の時に草を食べたり、舐めたりして体内に入ってきます。また、母親から胎盤を通じて感染することもあります。
  • 寄生虫がいるかどうかは獣医さんに検便してもらえばすぐにわかります。また、ウンチの中に虫のようなものを発見したらウンチと一緒に持っていって獣医さんにみてもらいましょう。
  • 寄生虫の場合は虫下しで治します。獣医さんに処方してもらいましょう。
• 事故のとき。骨折や交通事故、打撲。。。ちょっとした不注意で事故は起きます。家での事故の場合は大きなタオル等に包んで、そっと運びましょう。我が家での骨折騒動を欄外で紹介しました。
• 動物の場合、保険がありません。支払う医療費は人間に比べて高額です。いつも健康に気をつけましょう。運動と手入れを欠かさないことです。

犬の病気や健康について扱ったホームページはたくさんあります。獣医師によるペット総合サイト獣医師広報板は内容が盛りだくさんです。また、Ｐ−ＷＥＬＬ通信の病気の解説ページも具体的でとても参考になりました。動物用医薬品のメーカーも多くの情報を提供しています。専門的になりますが、薬の副作用情報などは農林水産省動物医薬品検査所をご覧ください。

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赤ちゃんとの同居

犬を飼い始めてしばらくして初めての赤ちゃんができた・・というのは珍しくないそうです。いままでは子供のように可愛がられていたペットにとっての最強のライバル。赤ちゃんには手も掛かるし、とても今までのように犬と接することができなくなります。赤ちゃんと犬が接する場合、問題なのは次の２つのことではないでしょうか。

• 一つは犬から感染する可能性のある病気です。室内飼育の場合は感染症をもらってくる頻度は低いですが、散歩のときに、草むらで、また、他の犬と挨拶したり、おしっこをかいだりしたときに感染します。犬には病気が出たり出なかったりしますが、ほとんど気付きません。どんなふうに感染するかは病原体の種類によって違いますが、直接・間接の接触が一番の原因でしょう。犬が赤ちゃんの顔や口を舐めたり、赤ちゃんが犬のトイレに入ったり、犬用の食器をいたずらしたりするのは問題だと思います。赤ちゃんが小さいうちはうまくしきりを使って空間を分ける必要があると思います。
• ２つ目は赤ちゃんへの嫉妬です。飼い主の気を引こうと吠えたり、家具にいたずらしたり、トイレをはずしたり、時には赤ちゃん自身への攻撃になることもあります。

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この下は、本文の説明文です。

予防接種

• 怖いウイルス感染症にはパルボ、ジステンパー、伝染性肝炎（アデノ）があります。市販されているワクチンにはこれらに対するワクチンがすべて混合してあります。さらに、これらの感染症に対するワクチンのほかに、パラインフルエンザ（ウイルス）、レプトスピラ（菌）などが混合されたワクチンを打つのが一般的です。
• ワクチンは生後２ヶ月、３ヶ月に２回打つのが無難です。獣医さんによっては３回打つこともあります。子犬は母親のおっぱいの中の抗体（移行抗体といいます）を吸収し、感染症に対する抵抗力を持ちます。移行抗体は生後２ヶ月から３ヶ月くらい子犬を守ります。この抗体があると、ワクチンのウイルスが増えることができず、子犬はウイルスに対する抵抗力を養うことができません。移行抗体のある期間は母犬により、また、子犬によって違います。ワクチンが早すぎると子犬は免疫を持つことができなくなり、ワクチンが遅すぎると移行抗体が切れてしまって感染してしまう・・・。だから念のために２回、もしくは３回も打つのです。移行抗体があるかないかを簡単に測定できればいいのですが、今のところ専門的な研究所や大学などでしかできません。
• ワクチンの効き目は２週間くらいで現れます。２回目のワクチンを打って２週間ほどしたら、ほかの犬との接触はＯＫです。

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• フィラリアの薬は１ヶ月に一回飲ませます。粉薬、錠剤、いろいろなものがあります。獣医さんから処方してもらい、忘れずに飲ませたいものです。
• フィラリアは血管の中で増えます。最初は目に見えないくらい小さいのですが、成長すると心臓に達します。大きくなったときに薬をやると、フィラリアの死体の成分による激しいショックが起きたり、血管がつまったりします。フィラリアは小さいとき（感染したとき）にたたくのが最良の治療法です。

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もっとも有名な感染症は狂犬病でしょう。病原体は狂犬病ウイルスです。ウイルスを持った犬や犬科の動物（狐、アライグマなど）に噛まれたときに感染します。狂犬病は死亡率の高い病気なので法律により犬には予防接種が義務づけられています。日本では昭和３２年以来、患者は出ていません。

犬の皮膚病の中にも人に感染する菌がいます。代表的な菌は糸状菌で、犬や人に感染すると皮膚のかゆみや脱毛などが起こります。また、疥癬（かいせん、ダニによる）もあります。

犬のワクチンに成分として含まれるレプトスピラ症は犬では腎炎を引き起こしますが、まれに人に感染し、発熱、黄疸、腎障害をおこします。

動物には全く症状はない感染症として、パスツレラ（噛み傷、引っ掻き傷の化膿）、サルモネラ（食中毒）、カンピロバクター（食中毒）、エルシニア（胃腸炎）などの菌があります。

命に関わるのは狂犬病くらいですが、赤ちゃんや老人など体の抵抗力の弱い人では注意したいものです。動物の世話をした後（トイレの掃除など）は必ず手を洗うようにし、また、動物の健康状態にも気を配り、おかしい場合は獣医さんに相談しましょう。

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骨折り騒動

【６月２０日】骨折。胸の所からジャンプさせたところ、着地失敗。ギャインギャインと鳴く。噛むのも構わす、調べたところ、右足がブラブラしていた。かかりつけの獣医さんに電話。すぐに連れてきてくれという。バスタオルに包み、ポーターに入れて車で獣医さんへ乗り付ける。しばし待たされた後、診察台へ。いつもと違っておとなしかった。その日は入院。レントゲンで様子を見るという。

右足の２本の骨を単純骨折。ギブスだけではくっつかないので、プレートを入れて添え木とするという。手術。

【６月２１日】夕方、面会。元気だった。最初はわからないようだったが、指をなめさせたら気付いたようだ。３本足で扉の所に出てきた。僕らが外に出てもしばらく鳴いていた。

【６月２４日】退院。大きなギブスが痛々しい。プレートは大きすぎ、ワイヤーにしたという。次の通院の時にワイヤーを抜く。巣箱からじっと動かず。食事の時だけ出てくる。足先をなめないようにエリザベスカラーを巻かれた。

【６月３０日】子供たちが帰ったときに廊下を３本足で走ったそうだ。

【７月７日】３本足で動き回るせいか、もう片方の前足にも負担がかかるようだ。

【７月１２日】病院。ギブスをはずし、爪切り。シャンプーまでしてもらったら見違えるほど元気になった。ワイヤーは自分で抜いたのか、なかった。

【その後】しばらくはびっこを引いた。そのうちに無理なく走れるようになった。ただ、散歩は嫌がって、そのシーズンは行かなかった。

【教　訓】犬は水平移動が得意。猫は垂直移動が得意。犬は前足が弱いのでちょっとした衝撃が加わると折れることがあるそうです。健康保険のない犬では、手術・入院費用がとっても高価でした。みなさんも気をつけてください。

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